うつ病に限った話じゃないですね。ぼくは鬱病だった当時、毎日お酒を飲んでました。
つらくてつらくて仕方ない現実から少しでも逃れたいと。たまに昼に飲むことはあったけど、基本的には夜。
一般的に鬱病の治療にはアルコールはご法度とされるわけですが、ストレス発散には一定の効果はあるんじゃないでしょうかね。ただ鬱病のときは現実がつらすぎるので、お酒に逃げたくなる時間が増えていくのも当然といえばそうなのかもしれません。
ただそれがエスカレートして毎日昼から飲むようになったり、ましてや朝から飲むようになると、やがてはアルコール中毒となり、抜け出すのが一層むずかしくなっていくことでしょう。
朝から晩までお酒漬け
ぼくの知り合いで(彼は鬱病じゃありませんでしたが…)、定年退職とどうじに生きる意味を失い、朝から焼酎ボトルをガブ飲みしてたひとがいます。
昼に会っても酒のにおいがプンプンしてきて、まわりの皆んなが心配したものです。
彼自身は「酒をやめることは死ぬことだ!」と言い続けてましたし、それ以外に喜びをみつけられないぐらい中毒症状をもってたのかもしれません。
肝臓の状態をあらわすガンマgtpは1500といった異常な数値まで上がり、それでも本人はアルコールをやめなかったですからね。
その後、肝臓をわるくして肝硬変、肝ガンと症状が進行して、数年でこの世をさりました。
他に楽しみを見つけられない
本人にとっては本望だったのかもしれませんが、まわりから見てるものとしては、ほかに楽しみをみつけられなかった悲しみとでもいうのかな。
亡くなったことだけじゃなく、なぜかすごく悲しくなりましたよ。
だって会えばいつでも、酒を楽しんでるというよりも、現実社会で居場所をみつけられず、結果として酒に逃げざるを得なかったような無念さを感じました。
いまとなれば、ほかに出来ることはなかったのかなぁー、と後悔に似た反省の念も浮かんできますけどね。いまさら考えたことで亡くなってしまったのでどうしようもないことですが。
お酒は楽しく飲めるように
たまにはお酒に逃げることもいいでしょう。
決して否定する気もないし、ぼくだって知らず知らずのうちにやっています。
ただやっぱり、日常生活のストレスをうまく発散し、お酒はあくまでも楽しく飲めるものにしておきたいな、と感じました。
ちなみにこのひとは、僕が以前に働いてた取引先のひとで、すごく優しくも熱い情熱をもった方でした。50年もすれば僕も死ぬだろうから、そのうち天国で会えるのかな。
向こうでもガブ飲みしてたら今度こそはもっとしっかりと注意しよう。
さいごに
こうした遺伝子レベルで酒の強さをチェックできるキットもでています。かなり詳しく結果をもらえるようなので、気になる方は試してみるといいでしょうね。