ほかの業種はどうか知りませんが、商社は接待が多いです。
なかにはほとんど飲まず達人なみに相手を手のひらでころがすのが上手いひともいますが、たいていは自然と酒好きになっていきます。それも極度の。
ぼくもそんな一人で、いまではお酒なしの生活なんて、もうイヤや!てか無理で、失態をおかしたあとに宣言する禁酒生活も最大3日ほどでギブアップしてしまいます。ヒドイ。うぅ…
元総理がお忍びでくる蕎麦屋で一次会(小泉さんがちょうどきた!)
これはいつも仲良くしてもらってた取引先のひと(Aさん、65さいぐらい)と上司との3人で、老舗そば屋で日本酒をのんでたときのこと。イカつい黒づくめのボディーガードらしき人が店にはいってきて、その後ろになにやらテレビでみた顔が…。
あ!小泉純一郎!
もと首相がお忍びで蕎麦を食べにきたようで、ふだん誰も案内されない?2階の部屋へ消えて行きました。
そのさいに上司は酔ってたこともあってかミーハー心をまるだし、ぽっちゃり体型の身体から「小泉さ〜ん!」といって手をふってましたが、一瞬で2階にあがってたので反応があるはずもなく。
ただそんな総理がくるほど由緒ある名店なんだなぁ、と感心したのです。
二次会は80歳ごえのおばあちゃんがスナックのママだった
で、そば屋での一次会がおわり、せっかくなので行ったことない店を探すことになりました。ここは神田、時間は夜の9時をまわったばかり。
テクテクと細い裏通りを歩いていくと、こじんまりとしたいかにも昭和を彷彿とさせるレトロな飲み屋がありました。
入り口のドアが開いてて店内がかいま見え、お客さんは誰もいない、そしてそこには80歳をゆうに過ぎたであろうヨボヨボの女性がひとりと、60歳ほどの女性がなかにいるのがみえました。
ここはありえないだろぉー、と素通りしようとすると、なんと取引先のAがここに行こう!と……。
マジか!?
ぼくと上司は目をあわせ、もうAが行きたいならしょうがないとのことで勇気をふりしぼり入店、そこから奇妙な飲みがはじまりました。
人がすれちがうにも身体と身体が触れ合うような狭い店内で、一応はスナックですからねぇ、Aがママと楽しそうにはなしはじめます。
もうお店をつくってから何十年もたつ老舗で、ヨボヨボなのにものすっごい元気なんですよ。
そしてしばらくたつとママがぼくらの席まできて一緒にカラオケをうたったり、ぺちゃくちゃおしゃべりするわけですが、もうコレがきつい!
ほんと狭い店なので、腕とか、足とかなにかと当たるんですよねぇ。
そしてAが調子にのってぼくの胸板が厚いとか筋肉がスゴイ!とか言うもんだから、こんどはすこし身体をさわってくるわけですよ。もうこれ拷問、そそくさとトイレに逃げ込みました。
そんなこんなでお酒はたらふく飲み、Aはものすごく満足顔、上司とぼくは一生に一度のいい経験ができた……と、一応はポジティブに考えることにしましたよ。
接待ですからねぇ、Aが満足すりゃそれでいいんです。それがあとあと会社の利益につながっていきますから笑
とそんなしょーもないエピソードの紹介でした。
商社はほんと接待が多いので、キャバクラやスナックにいくのはあるていどは仕方ないんです。それで奥さんに怒られるひともなかにはいるんでしょうけどねぇー。
しかも費用は全額会社もちだったりするので、夜遊びはしぜんと上手くなりますな。
おしまい。